悪いインフレ?スタグフレーションとは?

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経済は、需要と供給のバランスで保たれています。社会情勢の変化など経済に何らかの影響が加わると、物価変動の要因になります。今回は、物価の上昇が引き起こすスタグフレーションについて解説します。

インフレとデフレをおさらい

物の価格は、上がることで貨幣価値が下がります。この状態がインフレーション(インフレ)です。対義語として、物の価値が下がることで貨幣価値の上昇する傾向をデフレーション(デフレ)といいます。インフレは物価の上昇が続くことで起こりうる経済の動きです。逆の動きとなるデフレは、物価の下落が続くことで起こります。

良いインフレになると考えられる状況

インフレの状態は、良い状態と悪い状態が考えられます。良いインフレは、好景気により起きる物価上昇です。好景気による物価の上昇では、物の需要が拡大します。需要が増しているけれど、供給が足りていない状態が続くと、物の価値が高まることから物価が上昇します。

良いインフレでは、企業の業績も上がり利益が増えることで従業員の給与も上がるため、消費活動が活性化するでしょう。一方、悪いインフレは、不景気が要因で起きる物価上昇です。

スタグフレーションとは?

景気が悪くなり反射的に物価が上昇していく状態を、スタグフレーションといいます。悪いインフレ状態のことをあらわしているとも言えます。停滞をあらわすスタグネーションと物価高騰をあらわすインフレーションを組み合わせた呼び名として使われています。

起こりうる要因

スタグフレーションは、物価上昇により起こるインフレです。スタグフレーションは、起きる要因としてエネルギーや原材料の供給不足が考えられます。石油やガス、小麦などあらゆる商品・サービスにかかわる必需品の供給が足りなくなることです。

エネルギーや原材料の高騰などの外的要因は、生産コストを上昇させて不景気の状態で物価上昇を引き起こします。物価が上昇しても企業の業績が上がらないため、雇用機会や賃金の減少にもつながります。

また、スタグフレーションが起きると、国は物価上昇を抑制するための政策金利を上げる可能性が高くなります。政策金利の引き上げは、住宅ローンを変動金利で契約している人にとって大きな問題です。変動金利が上がる影響を受ければ、月々の返済額も増えてしまいます。

対策はある?

スタグフレーションによる悪いインフレ状態では、何か対策を施こすことが求められます。国内で起きるスタグフレーションに関しては、不景気のため日本円の価値が下がっている状況です。そのため、対策としては日本円の資産を外貨に換えることも方法として考えられます。

不景気により円安が進めば、日本円のみで資産を形成している人は目減りしていく一方です。こういった円安ドル高の状況においては、円とドルどちらにも資産を持つことでリスクの分散ができます。

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