SPC(特別目的会社)における3つの代表的なスキーム

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SPC(特別目的会社)は、3つのスキームに分けられます。

今回では、SPCを代表するスキーム、GK-TKスキームやTMKスキーム、REITスキームについて解説しましょう。

GK-TKスキーム

GK-TKスキームは、合同会社を利用して投資家から匿名組合出資で資金調達する合同会社匿名組合スキームのことです。GK-TK事業者は、投資家からの匿名組合出資と金融機関からの融資により、不動産などの信託受益権を取得して運用します。

GK-TKのGK部分は、合同会社をあらわし、TK部分は、匿名組合を指します。

GK(合同会社)を利用すること

GK(合同会社)は、株式会社より会社設立のハードルが下がります。公証人による定款認証が不要なことや、設立の手間が株式会社より掛からないからです。合同会社は、法人維持管理の費用も株式会社より低い点がハードルを下げています。会社維持管理コストを抑えられる点が特徴です。

匿名組合出資による契約

匿名組合出資とは、資金を提供する出資者と事業者の間で取り交わされる契約で成り立ちます。事業による利益は、匿名組合契約の出資者に分配されます。

運用資金は信託受益権のみ

GK-TKの運用資金は、信託受益権に限られます。信託受益権は、信託契約の受益者が信託財産により発生する利益を受けられる権利のことです。SPCは、信託受託者として親会社から財産の管理処分を任され、定められた目的のみ実行します。

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TMKスキーム

TMKスキームは、特定目的会社スキームのこと。TMK事業者は、資産の流動化に関する法律にもとづいています。

金融商品取引業の登録をしないで投資家を集められる

TMK(特定目的会社)は、一定の要件を満たせば金融商品取引業の登録をしないで投資家を集められます。金融商品取引業は、簡単に認可されないため、特定目的会社のメリットとなるでしょう。

投資対象が豊富

TMKは、投資対象が豊富なことが特徴です。投資対象は、不動産の信託受益権だけではありません。債券や現物不動産なども含まれます。

税金や公租公課などが優遇される

TMKは、税金や公租公課(国税・地方税や保険料)などが優遇されます。税制面では、登録免許税や不動産取得税の軽減、利益配当を損金算入できる点が特徴です。

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REIT(投信法)スキーム


SPCスキームのひとつ、REIT(投信法)スキームは、投資信託に関わる法律で法人化するスキームです。投資法人は、一定の条件まで配当を損金算入できます。REITは、投資対象を一定のテーマに定めて法人化して長期運用を目指すスタイルが一般的です。

投資口の上場により、市場全体から幅広く出資を募集できる点が特徴になるでしょう。

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