SPC(特別目的会社)のメリット・デメリット

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SPC(特別目的会社)には、メリットやデメリットがあります。この記事では、資産流動化を目的にしたSPCの特徴をメリットやデメリットの視点から解説します。

SPC(特別目的会社)のメリット

SPCは、設立や買収、税制面それぞれにメリットがあります。

SPC設立のメリット

SPCを設立するメリットは、複数の投資家から資金を調達できる点です。出資を求められる対象の投資家が増えることで、資金調達の間口を広げられます。

また、SPCは企業の資産を別会社であるSPCに保有させるため倒産隔離できることもメリットになるでしょう。SPCは利益を出すことを目的にしていないため、倒産リスクがありません。たとえ親会社が倒産しても、SPCに影響を及ぼさないため、資産を残せます。

SPC買収のメリット

SPCの買収におけるメリットは、M&Aの負担が掛からない点です。SPCが買収相手の企業から資金調達するため、親会社は買収リスクを背負わなくて済みます。そのため、M&A目的でSPCを設立するケースも考えられるでしょう。

SPCの税務面におけるメリット

SPCの税務面におけるメリットは、配当金を損金算入できる点です。SPCスキームのひとつ、資産流動化の法律に基づいたTMK(特定目的会社)では、租税特別措置法の要件を満たしています。そのため、TMKは配当金を損金算入できます。

一般的な法人では、配当金の損金算入ができないことから、税務面の優遇がメリットになるでしょう。

また、TMKでは一定要件を満たせば登録免許税と不動産取得税が減免される点もメリットとして考えられます。

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SPC(特別目的会社)のデメリット


SPCは、設立や法的な部分においてデメリットがあります。

SPC設立のデメリット

SPC設立によるデメリットは、一般法人の設立より資本金が掛かる点です。一般法人では、資本金1円より設立できます。SPCスキームのうち、TMK(特定目的会社)の設立では 資本金10万円以上が必要です。

また、SPCは設立までに監査役を選任したり手間が掛かる部分もデメリットとして考えられます。

SPCの法的なデメリット

SPCのスキームのひとつ、TMKスキームでは事業範囲が資産流動化法で定められています。そのため、業務開始前に資産流動化計画の作成と提出、業務の開始届けなどが必要です。法律で定められている書類作成などの手間が負担として考えられます。

SPC(特別目的会社)における3つの代表的なスキーム
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