ソーシャルレンディングのメリットとデメリット。初心者でもできる?

share:

最終更新日 2022.05.18

「ソーシャルレンディングをやってみたいけど、メリット・デメリットを理解してから始めたい!」

ソーシャルレンディングに興味を持ち始めたものの、このように感じている人も多いかもしれません。今回はソーシャルレンディングのメリット・デメリットを整理し、始めるか否か判断したい人に向けての記事です。

ソーシャルレンディングは成功すれば利益は大きいですが、貸し倒れなどのリスクが大きいのも事実です。本記事をとおしてメリット・デメリットを正しく理解してから、ソーシャルレンディングを始めましょう。なお、ソーシャルレンディングの基本的な仕組みに関しては、下記リンクをご参照ください。

ソーシャルレンディングの基本を理解しよう!年利10%も狙える?
投資型クラウドファンディングとは?ソーシャルレンディングとの違いは?

ソーシャルレンディングのメリット


まずはメリットから見ていきましょう。ソーシャルレンディングのメリットは主に3つあります。

1.比較的高利回りが期待できる

ソーシャルレンディングでは、他の投資と比較して高利回りのものが見つかる場合があります。年利で、最大約10~15%をうたうものもあり、十分に高利回りと言えるでしょう。

2.少額から投資が可能

ソーシャルレンディングは、最少で数万円程度からと、少額でもスタートできる点もメリットと言えます。とくに初めての人にとっては、いきなり大きなお金を投入するのはリスクも大きくなるため、少ないお金で始められるのは安心材料になります。

3.管理が不要

一般的な不動産投資などでは、投資対象を購入した後にも継続的に管理業務(あるいは費用)が発生します。しかし、ソーシャルレンディングではそのような必要はなく、投資家はお金を出資するだけであとは何も手間がかかりません。

資金調達手段としてもメリット大

ソーシャルレンディングは、銀行からお金を借りにくいスタートアップ企業にとって、資金調達の良い機会です。上手に機能すれば、企業設立時に資金が不足して思い切ったアクションプランを実施できない企業にとって、ソーシャルレンディングは最適の枠組みとなるでしょう。

投資家にとっても、今後の成長を期待する企業や業界に投資することを意味します。投資先の企業が成功することで、上記ソーシャルレンディングのメリットを十二分に享受することが可能です。

スタートアップ企業などの成長を体感することも楽しみの1つになるかもしれません。

ソーシャルレンディングのデメリット


反対に、ソーシャルレンディングのデメリットは主に4つあります。

1.融資先の情報が非開示の場合がある

投資の原則は「自分のよく分からないものには投資しない」ことです。上記の通りソーシャルレンディングは、借り手の情報や融資基準、および使用用途が不明瞭で、いわばブラックボックス化していることがあるのです。

2.貸し倒れのリスクがある

ソーシャルレンディングは、融資先に対してお金を貸し出して利息を得るスキームですが、ここでリスクになるのが、貸し倒れ、つまり借り手側がお金を返済できなくなる(配当もなくなる)リスクです。融資先の保有資産の売却などで元本の一部が戻ってくることもありますが、最悪のケースでは1円も戻ってこない場合もあります。

3.多くは途中解約できない

ソーシャルレンディングは、基本的にあらかじめ運用期間が決められているため、途中で解約することができません。一度始めると満期まで現金化できないことを念頭に置いて始める必要があります。

4.資金の使途が不透明な場合がある

ソーシャルレンディングの資金使途は明らかにならないケースもあり、当初の用途外に使用されていることもありえる点には注意が必要です。

いずれにしてもソーシャルレンディングを始めるにあたっては、投資先の情報を能動的に調査しメリット・デメリットを考慮した上での総合的な判断が必要です。とくに大きなお金を投入しようとしている人は、大きなリターンの裏には相応のリスクが伴うことを忘れないようにしましょう。

ソーシャルレンディングの分散投資シミュレーション


これまで説明したメリット・デメリットから、ソーシャルレンディングはある程度自分自身で判断できる中級者向けと言えます。ソーシャルレンディングに投資するのであれば、まずは「余剰資金での分散投資」がおすすめです。

分散投資例1.リスク(中)

例えば、10社のファンド(投資先)に1万円ずつ、合計10万円投資するなどは分かりやすい分散投資例と言えます。下で破綻確率を考慮したリスクヘッジを計算してみましょう。ここではシンプルに運用期間を1年間、投資先10社の破綻確率と年利回りを下記のように仮定します。

  •  破綻確率:10%
  •  年利回り:15%

このような仮定だと、10社中1社が破綻しても、残り9社が存続しています。1万円ずつ分散して投資しているので、1万円×9社=9万円。これに年利回り15%がつくと、償還額は10万3,500円。元本が10万円なので、3,500円の儲けとなります。

分散投資例2.リスク(大)

ではもう少し大きめのリスクを取ってハイリターンを狙う場合を考えてみましょう、運用期間を同じく1年間とし、破綻確率が20%、年利回りが10%となったらどうでしょうか。

  •  破綻確率:20%
  •  年利回り:10%

この場合、10社中2社が破綻して、残り8社となります。1万円ずつ分散して投資しているので、1万円×8社=8万円。これに年利回り10%がつくと、償還額は8万8,000円。元本が10万円なので、12,000円のマイナスです。

このように最終的な結果に大きく関わるため、ソーシャルレンディングにとって、破綻確率と年利回りは非常に重要です。自ら投資先の会社や投資する業界を分析する力が必要不可欠と言えるでしょう。

ソーシャルレンディングは儲かるのか

ソーシャルレンディングのメリットとデメリットを解説しました。ソーシャルレンディングは、一攫千金を狙って多額の一括投資をする人も多い投資法です。事実、そのような人の中にも大成功する人はいます。そのため、「ソーシャルレンディングは儲かる!」という情報が一人歩きすることがありますが、成功者の影には多くの投資失敗者がいることもまた事実です。

「ソーシャルレンディングは稼げる!」という本やネットの記事には、“生存者バイアス(成功者の情報やメリットなど良い面だけにフォーカスが当っていること)”がかかっていることを忘れてはなりません。

ソーシャルレンディングは中級者向けの投資です。しっかりと情報を分析し腹落ちした状態で投資をするのであれば良いのですが、そうでないのであれば、まずは余剰資金で最初は始めましょう。最初は「うまくいったらいいな」ぐらいの期待と楽しむ気持ちで取り組むことをおすすめします。

share: