ソーシャルレンディングの歴史
第1回「誕生から世界へ浸透」

今回より3回に分けてソーシャルレンディングの歴史について解説します。
ソーシャルレンディングが現在の仕組みになるまで、どのような歴史があったのでしょうか?
1回目は、誕生から世界で拡大するまでを紹介しましょう。
ソーシャルレンディングの歴史|第2回「リーマンショックと日本利用開始」
ソーシャルレンディングの歴史|第3回「みんなのクレジット事件」を考察
目次(クリックで項目へジャンプ)
ソーシャルレンディング誕生は英国発祥
ソーシャルレンディングは、20年前となる2002年英国で誕生しました。当初は、ソーシャルレンディングではなく、似たような手法として生まれたようです。
2002年英国金融サービス「ヴァージン・マネー」の仕組みが発端
ソーシャルレンディングに似たような投資スタイルとしては、金融サービス「ヴァージン・マネー」により開始されました。
インターネットで共有する知り合い同士が融資する仕組みになります。最初は、個人間の取引として始まったようです。
2005年Zopaが現在の形式を確立
2005年には、英国の金融サービス大手Zopaが現在のソーシャルレンディングに近い仕組みを確立しました。
これまで知り合いの個人間取引だった仕組みに、貸し手と借り手をつなぐP2Pレンディングの仕組みを取り入れました。
初期型ソーシャルレンディングの仕組みはマーケット型
P2Pレンディングの仕組みは、「インターネット上でお金を借りたい人や企業」と「インターネット上でお金を貸したい企業」の仲介をシステム化します。
具体的には、ファンド事業者が資金調達を求めている借り手の信用情報をランク付けして、そのランクから投資家の収益となる金利を決定するマーケット型です。借り手に有利な金利の設定が、ポイントとなる仕組みとなります。
ソーシャルレンディングが米国から世界へ
英国発のソーシャルレンディングは、2006年米国に普及して、米国のP2Pレンディング市場「Prosper」からマーケット型として提供されました。米国で注目されるようになり、拡大したようです。
世界で拡大する
ソーシャルレンディングは、2007年に世界規模のP2Pレンディングサービス「Lending Club」の開始を皮切りに欧州主要国から中国などに派生して、世界各地に拡大しました。
ソーシャルレンディングの歴史から市場規模を知ろう
今回は、ソーシャルレンディングの歴史について解説してきました。ソーシャルレンディングの誕生から、世界に浸透するまでのいきさつです。
ソーシャルレンディングの仕組みがどのように変化してきたのか?歴史から市場規模を知り、現在の仕組みの改善された点を再確認してみるのもサービスの理解に役立つことでしょう。