ソーシャルレンディングは危ない?第1回「リスクの実情」

最終更新日 2022.06.26
「ソーシャルレンディングは、危ない投資なのだろうか?」
企業の事業資金の調達を手助けするソーシャルレンディングは、危ない投資になるのでしょうか?今回より3回にわたり、ソーシャルレンディングのリスクと注意点を解説します。1回目は、ソーシャルレンディングのリスクの実情についてです。
ソーシャルレンディングは危ない?第2回「3つの注意点」
ソーシャルレンディングは危ない?第3回「リスクを減らす対策」
目次(クリックで項目へジャンプ)
ソーシャルレンディング利回りの裏側に見える危険性
ソーシャルレンディングは、銀行に預けた場合の利子0.001%と比べて、年利5%〜10%が見込める利回りが期待できます。高い利回りの裏側に見える危険性を理解しておく必要があるでしょう。
ソーシャルレンディングに限りませんが、利回りの高い投資案件には、その収益性に見合ったリスクが付きものです。ソーシャルレンディングの場合も、例外ではありません。
ソーシャルレンディング3つのリスク
融資型クラウドファンディングのソーシャルレンディングには、3つのリスクが考えられます。
- 貸し倒れリスク
- 詐欺リスク
- 担保価値の低下リスク
これら3つのリスクは、融資を求める企業が抱える部分です。
貸し倒れリスク
ソーシャルレンディングには、貸し倒れリスクがあります。貸し倒れリスクは、企業が債務不履行となるデフォルトのことです。融資型クラウドファンディングには、貸し倒れリスクの危険性が伴います。
貸し倒れリスクを避けるには、危険性の見極めが必要です。ひとつは、返済の延滞が予兆となります。
企業は、資金繰りがうまく回らなくなることで、返済の延滞を起こすこともあるでしょう。延滞の先にあるのは、貸し倒れであることを理解しておきましょう。
詐欺リスク
ソーシャルレンディングでは、融資を求める企業がファンドを悪用した詐欺の場合もあります。また、ファンド事業者の経営がずさんなため、融資を求める企業に悪用される場合もあるでしょう。
詐欺リスクを避けたり、見抜いたりするには、高利回りで魅力的な案件をそのまま鵜呑みにして捉えないことです。好条件に対して、疑ってかかるくらいが丁度良いかもしれません。
担保価値の低下リスク
ソーシャルレンディングの融資相手となる企業は、貸し倒れリスクの防止として担保設定されている場合も少なくありません。担保設定している企業が貸し倒れになった場合、担保を保証としてあてます。ただし、その担保自体の価値が低ければ、損失分をカバーしきれません。
そのようなリスクが担保価値の低下です。中では、ファンドが容認して価値の低い担保に設定している場合もあります。
リスクを理解して予備知識を蓄えよう
今回は、ソーシャルレンディングの危険性について、3つのリスクを解説してきました。今回紹介したリスクに対して、どのように注意すべきか、具体的な対策などを次回で解説します。