NFT×自動車の多彩な可能性。アート、証明書、コレクションに

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最終更新日 2022.04.25

2030年には3000億米ドル(約35.4兆円)の市場規模にまで成長すると予測されているなど、最近、注目度が高まり続けている「NFT(非代替性トークン)」。

NFTに関しては、その価値が今後高まるのではないかという期待を背景に、特に「NFTアート」が大きく取り沙汰されていますが、自動車業界にも活用の波が広がりつつあることをご存知でしょうか。今回は、自動車業界におけるNFTの活用事例について、ご紹介していきます。

NFTの活用が広がる自動車業界

ゲーム業界やスポーツ業界、音楽業界など各業界で盛り上がりを見せるNFTですが、最近は自動車業界でも活用が見られるようになってきました。具体的な事例を見ていきましょう。

1.実車+アートの販売形態

ご紹介する1つ目のNFT活用事例は、実車にNFTアートで付加価値を与える販売形態です。2021年3月、「NISSAN GT-R NISMO Special edition」の実車、及びこれを描いたNFTアートがオークションに出品され、約2億6000万円の高値で落札されたことが話題となりました。

また、今年の3月に予約を開始した新型「インテグラ」についても、予約者の先着500名に「金色のインテグラ」のNFTアートが提供されることが注目を集めています。

リセールバリューの高い一部の高級車は、すでに実物資産としての人気が高いですが、実物+NFTアートの形態が広がれば、投資対象としての価値も高まりそうです。

2.デジタル証明書としてのNFT

2つ目の自動車業界におけるNFT活用事例は、NFTを「デジタル証明書」としたものです。NFTの「複製が難しい」性質を利用したのがNFTアートであるならば、こちらは「偽造が難しい」性質を利用したNFTの活用事例だといえるでしょう。

今年の2月、イタリアのアルファロメオがNFTをリンクさせた自動車を発売することを発表し、話題になりました。NFTを利用し、車の修理履歴や歴代オーナーの情報などを記録することで、中古車市場における安全性を確保することができます。

デジタル証明書の売買が可能になることで、所有権の移転が容易になることも踏まえると、高級車のリセールバリューの増加に繋がりそうです。

3.メタバースにおける自動車の所有

最後に紹介するNFT活用例は、メタバースにおける自動車をNFT化し、所有権を明確にするものです。メタバースといえば、NFT化した土地の売買が大きな話題となっていますが、空間の概念が存在するのなら、必然的に移動手段(自動車)も存在するということになります。

そして、メタバースにおけるデジタルデータの所有権を担保するのが、NFTの役割のひとつです。メタバースがどのように発展していくのかは現時点では未知数なため、移動手段が必要ではない可能性もありますが、展示・コレクション目的での自動車の保有は十分あり得るでしょう。

各業界で注目が高まるNFT

NFTゲームやNFTアートが特に注目を集めているNFTですが、国内外を問わず、自動車業界もNFTに熱い視線を向けています。トヨタやメルセデスなどの大手自動車企業もNFT技術の活用を始めていますので、ぜひ今後の展開に注目してみてください。

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