不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い

最終更新日 2023.01.11
新しいかたちの不動産投資として、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングが話題です。しかしこれらは似ている部分もあり、何が違うのか分かりにくいのも事実です。そこで今回は、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの特徴を比較して違いを解説します。投資手法を検討中の方は、ヒントとしてお役立てください。
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不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの特徴
まずは、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディング、それぞれの仕組みと特徴を簡単に紹介しましょう。
不動産クラウドファンディングの仕組み
不動産投資型クラウドファンディング(以下不動産クラウドファンディング)は、不動産特定共同事業法にもとづいた事業者がインターネット上で一般投資家から出資金を集めて不動産を売買する仕組みです。現物不動産が投資対象となり、出資する投資家と匿名組合出資の契約を交わす必要があります。取得した現物不動産は、売買利益や賃料利益を得て、出資した投資家に分配する仕組みです。
ソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディングは、ソーシャルレンディング事業会社がソーシャルネットワーク上で投資家から出資金を集めて、企業に融資するクラウドファンディングです。ソーシャルレンディング事業者が第二種金融商品取引業者であり、出資する投資家と匿名組合契約を交わす必要があります。融資を受けた企業は、ソーシャルレンディング事業者に金利を支払い、そこから手数料を差し引いて投資家に分配される仕組みです。
不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの4つの違いを比較
クラウドファンディングとソーシャルレンディングの4つの違いを比較してみましょう。
不動産クラウドファンディング | ソーシャルレンディング | |
1.適用される法律 | 不動産特定共同事業法 | ・金融商品取引法 ・貸金業法 |
2.収益源 | ・不動産運営による家賃収入 ・物件の売却益 | 融資先企業から受ける貸付金利 |
3.投資物件の所有権 | ファンド事業者に権限あり | ソーシャルレンディング事業者に担保権設定(案件による) |
4.情報の開示方法 | 物件ごとにすべての情報開示ができる (透明性が高い) | 融資先の情報開示の透明性が不明確 |
自分に合った投資スタイルを見つけよう
今回は、不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いについて解説しました。
両者の違いは、利益の源泉や事業者を規制する法律などです。また、情報開示方法の違いから、投資対象を詳しく知りたい場合は、不動産クラウドファンディングを選ぶのがよいでしょう。融資先企業に対して事業者任せであれば、ソーシャルレンディングがおすすめです。