スマートコントラクトとは?契約のリスクを軽減し信頼性担保を不要に

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最終更新日 2022.04.20

企業間同士の「契約」というのは、一見すれば強固なものに見えますが、実際には紛失、改ざん、あるいは偽装や突如の契約不履行(突如の契約解除や違約金など)などのリスクを抱えています。とはいえ、「契約をしない」なんてことも難しく、信頼関係を見極める必要もあるのが現実です。

しかし、ブロックチェーンの登場により、これら「契約」に関するリスクが排除される機能「スマートコントラクト」が創出されました。

スマートコントラクトとは?

1990年代にコンピューターサイエンティストのニック・サボ氏が提唱していたものですが、技術発展が今になって追いついたといえるでしょう。スマートという言葉からつい我々は賢いなどの意味を想定してしまいますが、意訳としては「自動的に実行される」という部分が大事です。

スマートコントラクトの実行の流れ

ここでは、スーパーやコンビニなどで商品を購入する例えをあげてみます。

欲しい商品をレジまで持って行く、並ぶ
→ 会計をして支払いを行う
→ 商品の購入完了
という過程を経ます。
スマートコントラクトを活用すると、この過程が自動化されるのです。買い手と売り手を繋ぐ仲介作業が自動化されるという事です。

スマートコントラクトが活躍しそうなシーン

これはある意味では「信頼の担保」が不要になったと言えます。極端な例をあげてみましょう。

1.売り手が不正をはたらこうとした場合

商品を購入するためにレジに行き、お会計をして支払いを済ませたとします。すでにお金を払っている状態です。にも関わらず、「お客様からお金を受けっていないのでこの商品をお渡しできません」と、もし言われたら、どういった状況を思い浮かべるでしょうか。(そして、一体どうなるでしょうか?)

そもそも前提条件として、「レジの人は不正をしない」という感覚が一般的にあるようにも思いますが、こういう場合は得てして購入者側が不利になりそうです。

2.契約を翻意しようとした場合

もう一つ。こちらは契約に関して真面目な例です。

昨日まで「契約します」と言っていた人が、今日になると「契約しない」と言ってきた……このような事は絶対に避けたいですよね。スマートコントラクトを活用すると、こういった逃げられる不安を無くすことが可能になります。

その分、即決で契約する可能性も減るかもしれませんが……。

スマートコントラクトは契約を円滑にする

ブロックチェーンの偽物を介在させない、本物を証明するというシステムと相まって、契約より円滑に推進するものとして期待されています。

デメリットは?

デメリットとしては、ブロックチェーンが抱える根底的な問題でもあるスケーラビリティを抱えています。スマートコントラクトが行われれば行われるほどトランザクションが増えるため、処理の遅延や手数料の高額化などと言った懸念材料も存在します。

さまざまな活用方法に期待

とはいえ、スマートコントラクト技術の将来性は高く、以下のようなことが期待されています。

  • 賃借契約の場合、仲介手数料や礼金などが不要になる
  • ATM利用手数料もっと低額に出来る
  • 海外送金の高速化と手数料の軽減
  • さまざまな契約の自動化(管理のシンプルさ)

などが期待できると言われています。

イーサリアムなどのコインにはスマートコントラクトが実装されているため、NFTの利用ではイーサリアムが利用されているなどの側面もあります。これからの時代、スマートコントラクトの動向から目を離すことができません!

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