
最終更新日 2022.04.25
株式投資、つまり株を売買するには証券会社への口座開設が必要になります。株式投資を行うにあたり避けては通れない証券会社とは?について学んでいきましょう!
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証券会社とは
証券会社とは、株の発行元の会社と投資家、または投資家と投資家の間に立って、売買の取次や引受などを行う会社のことを言います。開業にあたっては、内閣総理大臣の登録を受ける必要があります。
証券会社は、株式の売買の取次や引受などを行いますが、証券会社自体が株式の取引の場を開いているわけではなく、顧客の注文を受けて、市場で売買をする役割を担っています。その他にも証券会社は多くの業務を担っていますが、今回は、株の取引についての部分だけをご紹介します。
証券会社は大きく2つ
基本的には、株式売買を取り扱うことのできる証券会社を通じて株式の取引、投資をすることになります。そのため、株式投資などを行うには、証券会社に口座を開設することが第一歩となります。
証券会社は、大きく「店舗型証券」と「ネット証券」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.店舗型証券
大手証券会社、野村證券や大和証券など店舗型証券は、証券マンに投資について相談などができます。資金に対して、最適な投資方法のアドバイスをもらえたり、相場の状況などを説明してもらえます。一方で、人が直接介入する機会が多いことから、傾向として取引手数料は高く設定されていたり、証券マンが販売したい商品を勧められるといったこともあります。
手数料は高くても、直接担当者に相談しながら株式投資を始めたいという方は、店舗型証券が向いているでしょう。
2.ネット証券
ネット証券と呼ばれる証券会社は基本的に実店舗をもっていません。担当者に対面で直接相談を行うことはできませんが、そのぶん店舗型証券の証券会社に比べて取引手数料が安く設定されており、取引額によっては手数料が無料になったりすることもあります。
また、ネット証券会社の中にもSBI証券や松井証券のように、相談を行うことが可能なところもあり、さまざまなサービスで株式投資を行いやすい環境を用意しています。手数料を抑えて投資をしたい方や、PCなどでの手続きに抵抗がない方はネット証券がおすすめです。
証券会社で開設する口座の種類
投資に際しては、証券会社で口座を開設する必要がありますが、その口座には以下の3つが存在します。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
これらの3つの口座は、実際に株を取引する際に選択する必要があります。口座によって税金の払い方に大きく影響してきます。簡単にそれぞれの口座について説明していきます。
1.特定口座(源泉徴収あり)
特定口座は、金融機関が利益・損を計算して「年間取引報告書」という書類を作ってくれる口座で、中でも源泉徴収ありの口座はもっとも選ばれている口座です。1証券会社につき1口座を作ることができます。
特定口座(源泉徴収あり)のメリット
- 確定申告不要
- 利益が出ても扶養から外れない
- 配当金と売却損の損益通算が可能
特定口座(源泉徴収あり)のデメリット
- 譲渡益20万円以下の場合、一定条件を満たすと税金を支払うことに
2.特定口座(源泉徴収なし)
次に、特定口座でも源泉徴収なしを選んだ場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
特定口座(源泉徴収なし)のメリット
- 譲渡益20万円以下の給与所得者なら確定申告は不要(ただし所得税のみ)
特定口座(源泉徴収なし)のデメリット
- 譲渡益が20万円を超えた場合等、自分で確定申告する必要がある
3.一般口座
一般口座は、年間取引報告書の作成を自分でする口座です。自分で損益を管理し、確定申告を行う必要があります。
証券会社で口座開設をして投資を始めよう
証券会社について解説してきました。株式投資や投資信託、あるいはiDeCoやNISAを始める際にも証券会社での口座開設は必須となってきます。まずは基礎知識を押さえた上で、口座開設の手続きからスタートしてみましょう。